March 28, 2011

1小時就能完成的住宅

1時間で建つ“仮設” 山口の産学がハウス提案

東日本大震災の被災地で仮設住宅の建設が急務となる中、大人4人で1時間あれば簡単に組み立てられる「復興支援ハウス」が29日までに、宮城県石巻市の避難所の一角に到着。開発に携わった山口県議の岡村精二さん(57)は「避難生活のストレスから被災者を解放するため、早さと量を優先すべきだ」と、ハウスの活用を提案している。開発のきっかけは阪神大震災。岡村さんは県議をしながら大学院で防災工学を専攻した山口大や、同県宇部市の建設会社と試行錯誤を重ね、9年がかりで完成。新潟県中越地震ではボランティアが試作品に約1カ月滞在した。重機などは不要で折り畳んだキットを起こすと、床面積約7・5平方メートル、高さ約2・5メートルの4人が寝泊まりできるハウスができあがる。内装は二段ベッド2台、トイレ、シャワー、台所、冷蔵庫を備え、太陽電池パネルで電気も使える。2メートルの積雪に耐える設計。床下にジャッキがあり、傾斜地にも建つ。重量約750キロで、10トントラックに9戸積める。3分の1に畳んで保管、再利用できる。

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